メモリアル花火

彼女からメールをもらったのは何年ぶりだろう?

主人と私の共通の音楽仲間からメールをもらった。

 

本題は夏祭りの花火大会の企画の一つの「メモリアル花火」で

主人(ともう一人同じような方)の花火を打ち上げてくれるということだった。

「夜店も出るのでお子さんといらして下さい」と書いてくれていた。

 

凄く気持ちは嬉しかった。メールを読んだだけでジーンとした。

しかしその花火、私は見に行けるだろうか?

 

主人が亡くなった病院に躊躇無く入れるし、主人を送った斎場の前を

通っても意外と何とも思わない。しかしその花火大会は去年、辛そうな

体で一緒に行ってくれた花火大会。そこでメモリアルな一言がアナウンス

されたら私はその場で泣き崩れてしまうかも知れない。

 

あー、想像するだけで涙が滲んできた・・・。

行くか行かないかは、あと半月ほどじっくり考えてみよう。

 

花火と言えば、ちょうど三年前、主人の病気が分かって間もない頃に

主人の運転で大きな花火大会に連れて行ってくれた。せっかく連れて

行ってもらったけど、しっかり見た筈なんだけど、花火の色彩が

思い出せない。そう言えば、その花火大会だけでなく、それ以降に

行った花火大会の花火を美しく感じられていない。いつか花火が

また彩り豊かに見える日が来るだろうか・・・。

 

 

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