お墓参り
主人のお墓(と言うか婚家のお墓)は家から車で片道80km
余り離れた所にある。義父は車の免許がないし、いくらお元気
だと言えども年金を貰える年齢の義母に運転をお願いするわけ
にもいかず、お参りに行く時はいつも往復私が運転している。
私は田舎モノなので片側2車線以上の道路を運転するくらいなら
対向するのが難しい細い道を運転する方がマシだと思っている。
そんな私が片側2車線の高速道路のような国道を片道70km
以上運転している。そう、一般道は1/8程度。非常に疲れる。
今日、命日には少し早いがお墓参りに行ってきた。小雨が降ったり
雪が散ってきたり寒い日だった。そんな日だったから余計に(?)
お墓では主人を思い出して少し涙ぐんでしまった。
昨日、あるお寺の奥さんとお話をさせてもらった。その奥さんは
10歳の時にお父様を事故で亡くされたそうだ。私の家のことを
ご存じかどうかは分からないが「辛かったことを思い出さずに生きた
方が良いか?それともしっかり見つめた方が良いか?」と尋ねてみた。
奥さんの答えは「辛すぎて落ち込んでいくだけなら見つめなくても
よい」だった。昨日はこの答えを聞いて、すごく心が軽くなった。
そしてそのようにして生きて行こうと思った。
しかし、今日お墓に行って主人を思い出してから、脳裏に主人が
戻って来た。その主人は穏やかな笑顔で「もっと気楽に!」と
励ましてくれているような気がする。そして「忘れないで」と
言われてる気もする。
脳裏に現れる主人のおかげで今、私の気持ちは穏やかだ。
今日は運転の疲れもいつも程は感じていない。
頭の中から消えないでね、父ちゃん。
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